こんにちは きせきです!
今回は大アルカナの占いでの解釈+カードの裏話を紹介します!
僕なりの解釈の方法も選考までにお伝えしておきます!
大アルカナの解釈
今回、カードの絵柄として参考にするのは「ウェイト版」です。
ウェイト版って何?って方はこちらの僕のブログをどうぞ。
解釈の仕方
- カードの象徴を理解する
- 各カードの意味:大アルカナ・小アルカナそれぞれに固有の象徴やテーマがあります。まずはカードごとの基本的な意味やキーワードを覚えましょう。
- 絵柄の細部:人物の表情、持ち物、背景、色彩など、イラストの細部にも意味が込められています。
- 正位置・逆位置を読む
- 正位置:カードが正しい向きで出た場合の意味。ポジティブな要素やそのカードの本質的な意味を表します。
- 逆位置:カードが逆さまに出た場合の意味。課題や障害、意味の反転、エネルギーの停滞などを表すことが多いです。
- スプレッド(展開法)を使う
- ワンカード:1枚だけ引いてシンプルに答えを得る方法。
- スリーカード:過去・現在・未来や状況・障害・助言など、3枚で状況を立体的に見る方法。
- ケルト十字など複雑なスプレッド:より多角的・詳細なリーディングが可能。
- カード同士の関係性を読む
- 隣り合うカードの影響:カード同士が意味を強めたり、弱めたり、補足したりします。
- 全体の流れやストーリー:カードの並びから一連の物語や状況の変化を読み取ります。
- 質問内容や相談者の状況に合わせて解釈する
- 質問の意図や相談者の背景を考慮し、カードの意味を現実の状況に落とし込みます。
- 同じカードでも、恋愛・仕事・人間関係などテーマによって解釈が変わります。
- 直感を活かす
- 基本の意味+直感:カードの象徴や配置から感じたこと、ふと浮かんだイメージやメッセージも大切にします。
- 経験を積むことで、より深く柔軟なリーディングができるようになります。
今回ここで紹介するのは、カードの解釈の部分です。
正直、これだけわかっていれば占いができます。
スプレッドのやり方は様々ですが、僕は基本的にワンカードですね。
まずはカードの意味を面白く知っていきましょう!
0 愚者 The Fool
結論:新たな始まりと自由な行動を表すタロットカード0番
タロットカードの「愚者(The Fool)」は、タロットデッキの大アルカナ(22枚の主要なカード)のうちの1枚であり、しばしば「0番」として扱われます。
0ということで、始まりだけでなく終わりも表しているのではないかと僕は思います。
また、0番ではなく「数字なし」で表す時もあります。
この場合、どこのカードの間にも割り込むことができるという、「無秩序」を象徴する愚者にぴったりの特徴になります。
トランプのジョーカーの原型ですね。
ジョーカーが、大抵は道化師・ピエロの姿で描かれているのもそのためです。
モデル 裏話
タップで詳細 愚者の船(Ship of Fools)とは?
「愚者の船(Ship of Fools)」は、15世紀末のドイツの詩人・人文学者セバスチャン・ブラントによって著された風刺文学作品『愚者の船(Das Narrenschiff)』に由来します。
この作品は、各種の愚行や人間の愚かさをさまざまな「愚者」に仮託し、彼らが「愚者の船」に乗って「愚か者の国」へと向かうという寓話的な形式で描かれています。
- 出版年:1494年
- 内容:100人以上の愚者たちが、無知や傲慢、強欲、怠惰など、さまざまな愚行を象徴するキャラクターとして登場し、彼らが船に乗って「愚者の楽園」へと旅立つ物語です。
- 目的:当時の社会や教会、権力者を風刺し、人間の弱さや愚かさを批判することが目的でした。
- イメージ:道化帽や鈴、奇抜な衣装を身につけた「愚者」たちが、統率もなく船に乗り込む様子が版画や挿絵で描かれています。
日本語訳は、現代思潮新社の叢書「古典文庫」シリーズより上下2巻として刊行されているようです。
僕の大学の図書館にあることを発見しました!
ここまで来たら見てみたいですねw
100人以上の愚者を風刺的に解説しているようです! こういうの好きなんですよね…
こうしてみると、あまりいい元ネタとは言えないかもですね。
しかし、僕らも生まれる前、生まれてすぐは何もできなかったのです。
何もできないし、何も知らないから、いろいろやらかしては怒られます。
ですが、それはめでたい生命の誕生でもあり、これからの成長物語の始まりでもあるのです。
無知、強欲、怠惰から抜け出せないのが本物の愚さであると、僕は考えています。
イラスト
- 若い男性
- 白い服とカラフルなチュニックをまとい、無邪気で自由な雰囲気を持つ。
- 解釈:純粋さ、無垢、新しい旅の始まりを象徴。
- 小さな荷物(サック)
- 棒の先に小さな袋を結び、肩にかけている。
- 解釈:必要最小限の経験や知識のみを持ち、身軽であること。過去にとらわれない自由な精神。
- 白いバラ
- 左手に白いバラを持つ。
- 解釈:純粋さ、無垢、無条件の愛。
- 崖の縁
- 足元は崖の端で、今にも一歩踏み出そうとしている。
- 解釈:未知への飛躍、リスク、無意識の冒険。
- 小さな白い犬
- 愚者の足元で跳ねている。
- 解釈:本能、忠誠心、警告や守護の象徴。愚者の行動を止めようとしているとも、共に冒険に出ようとしているとも解釈される。
- 太陽
- 背後に大きな太陽が輝いている。
- 解釈:希望、祝福、エネルギー、人生の新たな始まり。
- 山々
- 遠くに険しい山々が描かれている。
- 解釈:これから直面するであろう困難や試練、人生の道のりの象徴。
ウェイト版のタロットカードは、たくさんの要素が描かれています。
このような基本的な解釈を使って、ポイことを言うのが占い師の仕事なんだと思いますね。
版が同じであれば大体同じイラストがあるはずですね。
カードの解釈
- 自由・独立:社会的な規範や常識から解放された存在。
- 冒険・旅立ち:人生の新しい段階や未知の経験への第一歩。
- 純粋さ・天真爛漫:偏見や恐れのない心。
- 愚かさ・無計画:慎重さを欠く面もあり、時にリスクを伴う行動。
カード自体があらわすものとしてはこんな感じです。
イラスト内で描かれている物だけでなく、カード全体にもこのような意味があるのです。
たまにコラボ作品やファングッズで、絵柄がオリジナルなものが販売されてますね。
そういうイラストがない時に参考になるのが、このカード自体の象徴だったりします。
愚者の場合は、「自由」「無知」という解釈が多いですね。
状態 | 主なキーワード・意味例 |
---|---|
正位置 | 新しい始まり、自由、冒険、可能性、楽観、直感、創造性 |
逆位置 | 無計画、軽率、無責任、現実逃避、警告、未熟 |
タロットカードには「正位置と逆位置」という考えがあります。
これがタロットカードの面白いところだったりします。
解釈も人によって違います。
正位置はどんなカードでもポジティブな意味に解釈する人もいます。
また、正位置はカードが象徴するものをそのまま解釈するという人もいます。
僕はその場の印象によって変えてますね。
僕なりの解釈
具体例として、僕の解釈の方法をお教えしましょう。
最近、将来の進路について迷っています。私が歩もうとしている道は正しいでしょうか?
この質問で愚者のカードが出たとしましょう。
正位置なら「あまり深く考えずに突き進んでも大丈夫ですよ。周りの忠告には耳を貸しつつ、今歩みたい道をよく見て進んでいきましょう。」となります。
逆位置なら「見落としている点がありませんか?周りの忠告を基にもう一度吟味してみると、見えていなかった落とし穴が見つかるかもしれませんよ。」となります。
これも基本的な例で、相談者の状況によっては言い方を変えることもありますね。
卑怯というか、僕の仕事はタロットカードを通して自己分析してもらうことなので、僕はあくまでその手伝いということになりますね。
そして、本当であればもっと深堀して解釈していきます。
その先は、また別のブログで…。
1 奇術師 The Magician
結論:トリックスターを表すタロットカード1番
タロットカードの1番である「奇術師」について解説していきますね。
奇術師よりマジシャンのほうが馴染みがあるかもですね。
1番ということで、タロットカードと聞くとこのカードを思い浮かべる方も多いのではないでしょうかね。
モデル 裏話
- 「奇術師」は、中世ヨーロッパの大道芸人や手品師、錬金術師、魔術師がモデルとされています。
- マルセイユ版などの古いデッキでは「バタイユール(Bateleur)」と呼ばれ、旅芸人や大道芸人の姿で描かれていました。
- 彼らは人々の前で道具を使い、巧みに技を披露し、観客を魅了する存在でした。この「何もないところから何かを生み出す」イメージが、魔術師=創造者の象徴へと発展しました。
奇術師と和訳しています。
僕は和訳がカッコよくて好きなだけですw
- アーサー・E・ウェイトは、奇術師のカードを「愚者の旅」の最初の出会いとして位置づけ、精神世界から物質世界への橋渡し役としました。
- イラストを描いたパメラ・コールマン・スミスは、従来のマルセイユ版の「大道芸人」イメージをより神秘的・象徴的に再構築し、頭上の無限大マークや四元素の道具を強調しています。
- 奇術師の「道化的な側面」は、時に「詐欺師」や「トリックスター」としても解釈され、善悪両面の可能性を秘めたカードでもあります。
裏話をまとめるとこんな感じですね。
僕はこの「愚者の旅の最初の出会い」という考えが好きですね。
勇者が仲間に出合うような、桃太郎が犬と出会うような表現が面白いですよね。
愚者は0番もしくは番号なしということで、正式なスタートを表すとしてはこの奇術師がぴったりなんじゃないかなと思います。
また、マジシャンを騙し屋・詐欺師として解釈するなら悪い意味にもとらえられますね。
マジシャンは僕らを楽しませるパフォーマンスをしてくれますが、それは種も仕掛けもあってのことなので、騙されていると考えることもできますからね。
楽しませる嘘は悪なんでしょうか?
イラスト・カードの解釈
- 人物の姿勢
奇術師は白いローブと赤いマントをまとい、片手の白い杖を天(上空)に指し、もう一方の手で地面を指しています。
→ このポーズは「天上の力を地上に引き下ろす」「精神と物質の媒介者」を象徴します。 - 頭上の無限大マーク(インフィニティ)
奇術師の頭上には横向きの「∞」記号が浮かんでいます。
→ 無限の可能性、永遠の創造力、限りないエネルギーを意味します。 - 机の上の四大元素の道具
テーブルにはワンド(棒)、カップ(杯)、ソード(剣)、ペンタクル(金貨)が並んでいます。
→ タロットの四スート=火・水・風・地の四大元素を表し、奇術師が全ての資源・能力を使いこなせることを示します。 - 白と赤の花
足元や机の周囲には白いユリと赤いバラが咲いています。
→ 白は純粋さ、赤は情熱や生命力。精神と物質、受動と能動の調和を象徴。 - ウロボロスのベルト
腰には自分の尾を噛む蛇(ウロボロス)のベルト。
→ 永遠、循環、完全性の象徴。 - 背景
明るい空、豊かな緑の庭。
→ 生命力、成長、可能性の広がりを表します。
僕自身、ウロボロスのベルトであることに初めて気が付きましたねw
ウロボロスも∞のマークも永遠を象徴しますね。
また、スートのすべてを使いこなす人であり、リーダーのような立ち位置を感じますね。
また、紅白の花や天地を指さしているところからも「反対の2つを結びつける」という意味も強いです。
愚者はとにかく自由!って感じでしたが、奇術師は精神と物質の調和という大きなテーマを持ってそうですね。
状態 | 主な意味・キーワード |
---|---|
正位置 | 意志の力、創造、自己実現、行動、始まり、才能の発揮、チャンス到来 |
逆位置 | 詐欺、誤魔化し、無力感、未熟、意志の弱さ、計画倒れ |
奇術師は正位置の場合、パフォーマンス成功で意志の証明や才能を見せつけることができます。
しかし、逆位置では嘘が悪いように働いたり手品が失敗したりして、詐欺師としての印象が強くなっちゃいます。
僕なりの解釈
人間関係で少し悩んでいます。今の友人関係や職場の雰囲気が今後どう変わっていくのか占ってください。
この相談に対して奇術師のカードが出たとしましょう。
正位置であれば「みんなを率いるリーダーが現れ、職場の雰囲気が一つにまとまるでしょう」となります。
逆位置であれば「小さな隠し事や誤魔化しが大きくなり、職場の環境を悪化させてしまうでしょう」って感じですね。
僕の占いは、リーディングの後にじゃあ今後どうしたらいいかなというところまで考えていきますね。
その方法をまたタロットカードに聞くというのも、よくやりますね。
さいごに
今回はタロットカードの解釈を書いてきました!
- タロットカードの0番は新たな始まりと自由な行動を表す
- 1番は良くも悪くもトリックスターを表す
今回は文字数の関係で、いったん2つのカードだけを紹介しました。
今後はこのサイトでやっていくか、別のところ(ブログ)で書いていくかわかりません。
この辺でタロットカードについてのサイトは、終わってもいいのではないかという風に考えているところです。
いつかまたタロットカードの話ができることを楽しみにしています!
それではまた、さらなるyou more lifeでお会いしましょう!